ウォーターサーバーといえば水のボトルを定期購入するイメージがありますが、水道水を利用するタイプもあります。
水道水なら量を気にせずたくさん使えそうな反面「水は本当に美味しいの?」「いろいろあるけど違いが分からない」など疑問も。
そこで今回は、水道水ウォーターサーバーの種類やメリット・デメリットまで徹底解説。
水を購入するより向いている人、タイプ別のおすすめなど比較も交えて紹介するので、水道水ウォーターサーバーを検討している人はぜひ最後までご覧ください。
水道水ウォーターサーバーの種類を知ろう!共通するメリット・デメリットまで徹底解説
水道水ウォーターサーバーは、その仕組みや水の補充方法から3種類に分けられますが、共通するメリット・デメリットもあります。
より分かりやすくするために、水道水ウォーターサーバーと宅配水ウォーターサーバーで項目ごとに比較しました。
水道水ウォーターサーバー | 宅配水ウォーターサーバー | |
---|---|---|
コスト(利用量が多い人) | ◎ ・どれだけ使ってもサーバー代は定額 |
× ・使えば使うだけ費用がかさむ |
コスト(利用量が少ない人) | △ ・サーバーレンタル代によっては宅配水より高額になる場合も |
○〜× ・飲む分だけ注文できれば○ ・注文ノルマがあると× |
手間の少なさ | ◎ ・水道水を入れるだけ、または初回に水道栓工事をするだけ |
× ・定期的に重たいボトルを交換 ・宅配水の手配や配送調整が必要 |
美味しさ | ○ ・高性能なフィルターを通して雑味やニオイのもととなる成分を除去した水 ・ROフィルター対応機種は放射性物質なども除去 |
◎ ・厳選された水源の美味しい天然水 ・徹底的に濾過されて純水に近いRO水 |
水道水ウォーターサーバーは、コストや手間をかけず気軽に美味しい水を飲みたい人にとって大きなメリットがあります。
一方で、天然水のようなミネラル成分の美味しさにこだわりたい人にとっては、やや味気なく感じる場合も。
それを踏まえた上で、さらに種類ごとのメリット・デメリットに迫ってみます。
水道直結型ウォーターサーバーは面倒な作業を減らしたい人向け
メリット
- 水の補充不要
- 大きな水タンクが無くコンパクトなサイズ感
- 温水・冷水機能が便利
水道直結型は、名前の通り水道栓とウォーターサーバーを直接つないで水を供給するタイプです。
通常のウォーターサーバー同様に温水・冷水機能なども備わっていて便利さはそのままに、水の補充が必要ないので手間は最小限。
とにかく面倒な作業は極力減らしたい人に向いています。
内部に水を溜めないタンクレスもあるなど、卓上タイプやスリムタイプなどコンパクトな機種が多いのもメリットです。
デメリット
- 導入・撤去とも水栓工事が必要(別途費用がかかる場合あり)
- 置き場所が限られ、ホースが邪魔になる場合も
導入時と撤去時に水道栓を分岐させる工事が必要で、別途工事費用が発生するウォーターサーバーもあります。
置き場所が水栓に近いところに限られたり、サーバーまで伸ばすホースが邪魔でインテリア性を損ねてしまう場合も。
どこに置けるかあらかじめシミュレーションして、事前に失敗を防ぎましょう。
自分で水を入れる補充型ウォーターサーバーは工事不要!
メリット
- 工事不要で手軽
- 置き場所を選ばない
- 温水・冷水機能が便利
補充型ウォーターサーバーは浄水型とも呼ばれ、水道水を入れるタンクに手動で水を補充するタイプです。
初期工事不要なので初期費用が少なく済み、温水・冷水機能付きでコスパよくウォーターサーバーの便利さを実感できます。
デメリット
- 水の補給が面倒
- 定期的にタンクの清掃が必要
水道直結型と違い、水の補給は都度行わなければならないため消費量が多いと面倒な作業に感じられます。
また、水を入れるタンクも2〜3日に一度は洗わなければならないので、直結型と比較すると日頃の手間が増えるのがデメリットです。
浄水器は初期費用のみで利用できる
メリット
- 購入すれば月額料金はなし
- 電気不要
ウォーターサーバーと混同されがちな浄水器ですが、とりあえず水から不純物や塩素を取り除きたいだけの人に向いています。
基本的にレンタルではなく購入になるので、最初に買ってしまえばウォーターサーバーのような数千円の月額料金は発生しません。
また、電源を必要としないものが多く、電気代がかからない点もメリットです。
デメリット
- 温水・冷水機能はなし
- フィルターの交換頻度によってはコストがかさむ
ウォーターサーバーの最大の便利ポイントである冷水・温水機能は、浄水器にはありません。
水道から出たままの温度なので、人によっては美味しくないと感じる場合もあります。
また、浄水器本体に月額料金は発生しないものの、内部のフィルターは定期的に交換が必要です。
浄水器の種類によっては高額な場合もあり、頻度が高いと決してコスパがいいとは言えません。
水道水ウォーターサーバーを選ぶ時の6つのポイント
タイプ別の特徴がわかったところで、水道水ウォーターサーバーを選びやすいようさらに具体的なポイントに迫ってみます。
ただ人気だからと選ぶのではなく、生活環境や生活スタイルに合ったサーバーを選ぶのが失敗しないためには重要です。
同じタイプでも、種類によっては機能面に大きな差がある場合もあるので、気になるポイントはしっかり押さえておきましょう。
自分に合ったウォーターサーバーの種類を選ぶ
まずは自分に合うのはどのタイプなのか、改めて比較してみてください。
日常の手間をできるだけ省きたいなら水道直結型、手軽さ重視なら補充型、便利さよりもコスト重視なら浄水器がおすすめです。
また、コストを比較するならサーバーや浄水器本体の料金だけでなくフィルター代やメンテナンスコスト、工事費用なども考慮しましょう。
ウォーターサーバーの大きさ・置く場所は必ずチェックする
ウォーターサーバーの大きさは、水道直結型だと小型なものが多いものの置き場所が限定されます。
ホースを伸ばした時に邪魔にならないかも確認してください。
補充型は卓上タイプや床置き型など大きさがさまざまなので、部屋の大きさや空きスペースに合ったタイプを選びましょう。
置ける面積があるかどうかに加えて、高さで圧迫感が出過ぎないかもチェックポイントです。
購入かレンタルかは利用期間で検討する
サーバーによっては月額レンタル以外に購入するプランが用意されています。
最初に支払ってしまえば毎月のコストは格段に抑えられますが、利用期間が短いなら大きな損失です。
また、長期間使い続けると逆にレンタルのほうが高くつくので、おおまかでも利用期間を考えてどちらか選びましょう。
また、レンタルでも水道直結型は利用前後に工事が必要で、有料だと短期間の利用はトータルコストが高額になりがちです。
月額料金だけでなく導入・撤収・解約金まで含めてコストを計算するのがおすすめです。
浄水能力を重視するならROフィルター付きのものをチェックする
水道水ウォーターサーバーの場合、内部に必ずろ過フィルターが取り付けられていますが、ここにも各ウォーターサーバーで差が出ます。
フィルターの浄水能力を重視したいなら、除去項目数や除去率に注目しましょう。
・除去項目や除去率は一律で比較しにくい
除去項目とは水道水の除去対象物質のことで、規格は一つではありません。
例えば「家庭用浄水器試験方法(JIS S 3201)」では17の物質が対象となり、「家庭用品品質表示法」の浄水器における除去対象物質は12種類です。
※家庭用品品質表示法の除去物質12種類はこちら(消費者庁|家庭用品品質表示法 浄水器)からご確認ください。
それぞれの規格で重複物質はあるものの、浄水器協会による自主規格基準やメーカー独自の除去物質なども含め、もっと数が多い場合も。
また、対象物質の除去率が80パーセント以上になれば除去物質として表示できるので、より綺麗さを求めるなら除去率も一つの参考にしてください。
・限りなく純水に近づけるROフィルター
フィルターの中でも特に高性能なのがROフィルターで、非常に目の細かいフィルターは水分子しか通らず純水に近い水になります。
先ほどの除去項目に加えて、ヒ素や放射性物質、マイクロプラスチックも除去可能です。(参照元:ウォータースタンド|ROフィルター(逆浸透膜)って何?)
宅配水ウォーターサーバーのRO水はまさにこの技術を使ったもので、アクアクララやクリクラなど大手の水もこのタイプ。
高性能なので価格はどうしても高くなりがちですが、量を使うなら宅配水よりも断然お得です。
1日の水の使用量が適しているものを選ぶ
使用量に対しての料金を気にするのはもちろんですが、補充型の場合はタンク容量にも注目しましょう。
給水タンクだけでなく冷水、温水それぞれの容量もチェックが必要です。
タンクが小さいと、家族みんなが一斉に使用する場合、冷水や温水を作るのが間に合わなくなってしまいます。
逆に一人暮らしの人が大容量タンクのサーバーを選んでもあまりメリットはなく、無駄に月額費用や電気代だけが高く付く場合も。
使用量に対してタンクの大きさは適正か、仕様もよく確認しましょう。
なお、宅配水ウォーターサーバーのアクアクララでは、利用人数に対してひと月の利用量は以下が目安としています。
- 大人1人(飲用)…ひと月24リットル/1日あたり0.8リットル
- 大人2人(飲用+料理など)…ひと月36リットル/1日あたり1.2リットル
- 大人2人+子ども3人(飲用+料理など)…ひと月60リットル/1日あたり2リットル
水道水ウォーターサーバーだと定額で水が使い放題になるため、上記よりは利用量は多くなると予想されます。
生活スタイルの違いでも差は出ますが、タンク容量を気にする場合は一つの参考にしてください。
温度調整やチャイルドロックなどの欲しい機能が備わっているか
温水や冷水が欲しい時にすぐ出せるのはとても便利な機能で、ウォーターサーバーには当たり前のように備わっています。
その中でも弱冷水や常温水といった冷たすぎない水が出せたり、高温や再加熱で90℃以上の熱湯が出せたりする高機能サーバーがある点にも注目です。
また、小さい子どもがいる家庭で欠かせないのがチャイルドロック機能。
ヤケドやイタズラ防止には必要不可欠なので、利便性も兼ね備えられるロック方法で選ぶのがおすすめです。
水道水ウォーターサーバーのおすすめを種類別に紹介
ここからは、各ポイントをもとにおすすめの水道水ウォーターサーバーを紹介します。
特にフィルターに関しては、各社独自開発のものを使っていて一社だけの情報では分かりづらいので、比較して検討するのがおすすめ。
月額料金以外にかかる費用や暮らしに合った機能が備わっているか、サイズ感に問題はないかなど細かいところも要チェックです。
【水道直結型】商品ラインナップが豊富なウォータースタンド
月額レンタル代 | 2,200〜8,250円 |
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設置費用(初期費用) | 9,900円 |
撤去費用 | 6,600円(利用開始から1年未満の場合) ※引っ越しによる再設置は費用負担なし |
フィルター交換費用 | 月額レンタル代に含む |
メンテナンス費用 | 月額レンタル代に含む |
ウォータースタンドの商品ラインナップは、水道直結型のウォーターサーバーだけで10種類以上もあり選択肢が豊富です。
メンテナンスは6カ月に1回、フィルター交換と同時に行ってくれる(どちらも月額料金に含まれる)ので衛生面でも安心できます。
ここでは中でも特におすすめのタンクレスタイプとROフィルタータイプの2種類をピックアップしました。
幅わずか23センチとコンパクトなガーディアン
月額レンタル代 | 4,400円 |
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サイズ | 幅23cm×奥行き23cm×高さ47.1cm |
重さ | 10.6kg |
タンクの大きさ | タンクなし |
フィルター性能 | 20項目除去(JIS規格除去対象全17項目+3項目) |
温度設定 | 冷水:5~8℃、温水:約93℃・約85℃・約75℃、常温水 |
その他機能 | 電気代月150円のエコ仕様 |
タンクレスでコンパクトなので、キッチンカウンターなど狭い場所にも置きやすいウォーターサーバーです。
使う時に使う分だけ「瞬間冷温水機能」で水の温度調節を行うので、電気代は月に約150円とランニングコストの低さも魅力的。
温度設定は全部で5段階もあるので、用途に合わせて賢く使い分けができます。
ROフィルター+自動除菌で安心のステラ
月額レンタル代 | 6,050円 |
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サイズ | 幅26cm×奥行き53cm×高さ50cm |
重さ | 18kg |
タンクの大きさ | 常温水:2.5L、冷水:2.3L、温水:1.0L(合計5.8L) |
フィルター性能 | ROフィルター |
温度設定 | 冷水:5℃~8℃、温水:85℃~93℃、常温水 |
その他機能 | ・電解水を生成し内部を自動で除菌洗浄 ・チャイルドロック ・自動節電 |
高性能のROフィルターに加えて自動除菌機能付きと、とことん安心を突き詰めたい人におすすめの水道水ウォーターサーバーです。
チャイルドロック機能を搭載しており、タンク容量も大きめなので子どもがいる家庭にぴったり。
また、自動節電機能は光センサーに加えて利用の少ない時間帯を自動で分析、あらゆる面で性能の高さを発揮します。
【水道直結型】デザイン性重視ならKiralaウォーターサーバー
月額レンタル代 | 4,378〜5,478円 |
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設置費用(初期費用) | 月額レンタル代に含む |
撤去費用 | 16,500円(3年以内に解約の場合、解約手数料として) ※引っ越しによる移設は無料 |
フィルター交換費用 | 月額レンタル代に含む |
メンテナンス費用 | 月額レンタル代に含む |
Kiralaウォーターサーバーでは、料金や機能から選べる水道直結型を含む3機種を用意。
シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴的で、カウンターに置きやすいショートタイプは全機種で利用可能です。
なお、5年間使い続けるとサーバーレンタル代が無料になる嬉しい特典もあり、長く使うほどお得になります。(フィルター、メンテナンスは有料)
ブラックカラーが男性の部屋にもぴったりなヌゥーボ
月額レンタル代 | 5,478円 |
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サイズ | 幅18cm×奥行き51.4cm×高さ40.7cm |
重さ | 13.7kg |
タンクの大きさ | 冷水:0.9L、温水はタンクなし |
フィルター性能 | 汚染物質99.99%除去 |
温度設定 | 冷水:約4℃~12℃、温水:90℃・70℃・40℃、常温水 |
その他機能 | ・水の抽出口をUV LEDで自動殺菌 ・チャイルドロック ・暗くなると自動でECOモードになるオート節電 |
3機種の中で最も多機能なモデルがヌゥーボです。
タンクを必要としない「ダイレクトクール&ヒートシステム」搭載のため、幅18cmとスリムで圧迫感がありません。
菌が繁殖しやすい抽出口の自動殺菌やチャイルドロック、3段階温水温度設定など、あると嬉しい機能が満載。
カラーはホワイトとブラックの2色展開で、クールな雰囲気の水道水ウォーターサーバーを探している人におすすめです。
【補充型】エブリィフレシャスは初月無料で利用できる
月額レンタル代 | 3,300円 |
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設置費用(初期費用) | 月額レンタル代も含めて初月無料 |
解約料 | ・契約から1年未満:22,000円 ・契約から1年以上2年未満:16,500円 ・契約から2年以上3年未満:11,000円 |
フィルター交換費用 | 月額レンタル代に含む |
メンテナンス費用 | 訪問メンテナンスなし |
サイズ | 幅25cm×奥行き29.5cm×高さ47cm |
重さ | 8.3kg |
タンクの大きさ | 貯水タンク:3.3L、冷水:0.8L、温水:0.9L |
フィルター性能 | 23物質除去(家庭用品品質表示法の対象12物質を含む) |
温度設定 | ・冷水:5~10℃、温水:80~85℃ ・ECOモード冷水:約10~15℃、ECOモード温水:約70~75℃ |
その他機能 | ・タンクに殺菌効果のあるUV LEDを照射 ・光センサーによる自動節電 |
エブリィフレシャスは、月額料金が安いのはもちろん、初月無料で始めやすい料金設定となっています。
3年契約となり、やや高額な解約手数料には注意が必要ですが、他に追加料金が発生せず訪問メンテナンスも無いので気軽に利用したい人におすすめです。
軽量な卓上タイプで置き場所を選ばず、円筒形のスッキリしたデザインはリビングにもぴったり。
サーバー内部は殺菌効果のあるUV LEDを定期的に照射しているので、衛生面でも安心です。
【補充型】ハミングウォーターは狭い隙間にもピッタリ
月額レンタル代 | 3,300円 |
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初期費用 | 2,200円(出荷手数料として) ※月額レンタル代初月無料 |
解約料 | 16,500円(契約から2年以内) |
フィルター交換費用 | 月額レンタル代に含む |
メンテナンス費用 | 訪問メンテナンスなし |
サイズ | 幅26cm×奥行37cm×高さ120cm |
重さ | 20kg |
タンクの大きさ | 給水タンク:約4L、冷水:1.5L、温水:1.3L、常温水:1.1L |
フィルター性能 | 21項目除去(JIS規格除去対象全17項目+4項目) |
温度設定 | 冷水:6~10℃、温水:80~90℃ |
その他機能 | ・タンク内にUV殺菌ライト搭載 ・チャイルドロック(温水ボタンは自動ロック仕様) ・ボタン一つでECOモード |
ハミングウォーターのサーバー「flows(フローズ)」は床置きで高さはあるものの、幅は箱ティッシュ1箱分とスリムで置きやすい大きさです。
フィルター性能はROフィルターではないものの、気になる物質は徹底カットする高性能さで安心感があります。
タンク容量が大きめでチャイルドロック機能が充実しているので、子どもがいる家庭におすすめ。
操作面は上部にあり上向きなので、かがまずに操作しやすく小さい子どもの手が届きにくい位置にあり、利便性の高いモデルです。
【補充型】Loccaは低価格な月額3,146円!
月額レンタル代 | 3,146円 |
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初期費用 | 3,300円(事務登録手数料として) |
解約料 | 15,000円(契約から3年未満の場合) |
フィルター交換費用 | 月額レンタル代に含む |
メンテナンス費用 | 訪問メンテナンスなし |
サイズ | 幅30cm×奥行き32cm×高さ119cm |
重さ | 18kg |
タンクの大きさ | 給水タンク:6.0L、冷水タンク:2.0L、温水タンク:1.9L |
フィルター性能 | JIS規格11物質除去 |
温度設定 | 冷水:約5℃、温水:約90℃ ・エコモード冷水:12℃、エコモード温水:75℃ |
その他機能 | ・冷水タンクは自動でUV殺菌 ・チャイルドロック(温水レバーのみ) ・エコモード |
低価格な月額料金ながらウォーターサーバーとしての機能は申し分なく、なるべく費用をかけたくない人におすすめです。
赤と青の給水コック、一つだけあるボタンはエコモードととにかくシンプル。
直感的に操作できるので、子どもや高齢者でも使いやすいデザインです。
エコモードにすると、弱冷水とややぬるめの温水になるので好みで使い分けることもできます。
【浄水型】電気代タダ!ウォータースタンドのメイト
月額レンタル代 | 2,200円 |
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設置費用(初期費用) | 9,900円 |
撤去費用 | 6,600円(利用開始から1年未満の場合) ※引っ越しによる再設置は費用負担なし |
フィルター交換費用 | 月額レンタル代に含む |
メンテナンス費用 | 月額レンタル代に含む |
サイズ | 幅13cm×奥行き40.27cm×高さ30.8cm |
重さ | 3.3kg |
タンクの大きさ | タンクなし |
フィルター性能 | 20項目除去(JIS規格除去対象全17項目+3項目) |
温度設定 | 常温水のみ |
その他機能 | ・電力不要 |
温水や冷水機能は不要、とことん月額料金を節約して綺麗な水を飲みたいという場合はウォータースタンドの「メイト」がおすすめです。
電気を使わないので、月額費用は純粋に水道代とサーバーレンタル代だけしかかかりません。
健康のために常温水をたくさん飲みたい人や、メインが料理への使用の人にとっては無駄なく利用できます。
なお、同じく電気不要でROフィルターを採用した「ネオス2」は月額3,300円なので、フィルターにこだわりたい人はこちらも検討してみてください。
水道水ウォーターサーバーに向いている4つのポイント
水道水ウォーターサーバーは宅配水タイプと比較すると種類が多くなく、どれにしようか決め手に欠ける人も多いかと思います。
そこで、水道水ウォーターサーバーに向いているのはどんな人なのか、具体的に4つのポイントで解説します。
当てはまる項目があるのかどうか、一つずつ確認してみましょう。
1ヶ月に24L以上の水を利用している人
水道水ウォーターサーバーの特徴である定額飲み放題を最大限利用できるのは、サーバーの水をとにかくたくさん使う家庭です。
使用量が多ければ多いほど水道水のほうが安くなるので、コスパは良くなります。
水道水ウォーターサーバーの中で月額料金が安いLoccaと、宅配水の中でも水代が安いクリクラで利用量ごとに比較すると以下のようになりました。
Locca | クリクラ ※レンタル無料サーバー利用 |
|
---|---|---|
12L | 3,146円 | 1,920円 |
24L | 3,146円 | 3,380円 |
36L | 3,146円 | 4,840円 |
48L | 3,146円 | 6,300円 |
表を見ると、24Lを境に水道水ウォーターサーバーがお得になっているのが分かります。
毎月24Lを1日あたりに換算すると0.8Lとなり、飲用と料理に使うなら一人暮らしでも簡単にクリアできる数字です。
1日あたり0.8L以上使う見込みがあるなら、お得なのは水道水ウォーターサーバーとなります。
水のストックを保管する場所が確保できない人
宅配水ウォーターサーバーは水の保管場所が必要で、ボトルを再利用するタイプだと空ボトルも保管しておかなくてはなりません。
これ以上部屋を狭くしたくない、置き場所がない人は宅配水は不向きと言えるでしょう。
水道水ウォーターサーバーは、ボトルが不要なだけでなくサーバー自体もコンパクトタイプが多いので省スペースで利用可能です。
水の注文や空ボトルの回収が面倒くさいと感じる人
宅配水は、水が宅配便で届く場合は在宅していないと不在票を入れられ、再配達依頼をしなくてはなりません。
また、注文のスキップも何日前までにと決まっていたり、電話で連絡したりしなければならないなど、なにかと手続きが多いです。
空ボトルの回収も、すぐ捨てられず面倒と感じてしまう場合も。
このように、面倒くさがりな性格の人は宅配水ウォーターサーバーにあまり向いておらず、余計な水が届くなど損する可能性も高まります。
水道水は毎月の定期的な面倒事が無いので、煩わしさは感じにくいです。
水の種類が天然水でなくてもいい人
水道水ウォーターサーバーで飲める水は、水道水をろ過した水だけなので天然水は飲めません。
天然水特有の甘さやキリっとした爽やかさなど、水の風味に個性を求める人には物足りなく感じてしまいます。
とにかく安全性の高い水が飲みたい、臭みがなければ正直どれを飲んでも味は分からないという人は、水道水ウォーターサーバーで十分です。
一般的なウォーターサーバーとコストを比較してみた
先ほどは料金の安いサーバー同士で月額料金を比較しましたが、その他のポイントでもコストを比較してみます。
ウォーターサーバーは常に水を冷やしたり温めたりしているので、意外と電気代がかかります。
高いものだと月に1,000円以上かかってしまうので、コスパ重視の人にとっては見逃せない項目です。
水道直結型、補充型、宅配水でそれぞれ電気代が安いウォーターサーバーを比較すると以下のようになりました。
毎月の電気代 | |
---|---|
水道直結型 ウォータースタンド/ガーディアン |
約150円 |
宅配水 フレシャス/dewo |
330円〜 |
補充型 エブリィフレシャス/mini |
410円〜 |
水道直結型は内部タンクが無いガーディアンが安く、温冷機能がありながら電気代は月わずか150円で済みます。
宅配水と補充型は、サーバーの仕組み自体はほぼ変わらないのでサーバーの性能次第です。
サーバーの種類は宅配水タイプのほうが豊富なので、この2種類の比較では互角か宅配水に軍配が上がります。
サーバーのクオリティを重視すると、月額料金も比例して高くなります。
サーバー内の除菌機能やチャイルドロック、エコモードなど長く使うなら欲しい機能を備えたウォーターサーバーで、毎月の料金を比較しました。
ウォータースタンド/ステラ | プレミアムウォーター/cado×PREMIUM WATER | |
---|---|---|
サーバーレンタル代(月額) | 6,050円 | 1,100円 |
初期費用 | 9,900円 | 3,300円 |
24Lの水代 | 4.8円 | 3,974円 |
48Lの水代 | 9.6円 | 7,948円 |
毎月24L利用で1年間利用した場合の総額 | 82,557円 | 64,288円 |
毎月48L利用で1年間利用した場合の総額 | 82,615円 | 111,876円 |
※水道水1Lあたり0.2円で計算
水道水ウォーターサーバーの中でも月額料金が高めのステラで比較すると、毎月24Lの利用では宅配水のほうがコスパが上です。
ただし48Lだと一転し、初期費用など含めても約3万円ほどお得になる計算に。
高性能なサーバーほど、量を使うなら水道水ウォーターサーバーのほうがお得なのが分かります。
契約前に要チェック!水道水ウォーターサーバーの注意点
メリットばかりが見えてくる水道水ウォーターサーバーですが、注意すべき点もあります。
見落としているとサーバーの性能を十分に発揮できなかったり、万が一の時に焦る原因に。
契約前にしっかりチェックしておきましょう。
水道水をろ過するフィルターの交換時期は?
水道水ウォーターサーバーの場合、必ずろ過フィルターの交換が必要です。
例えばウォータースタンドは6カ月に1回ですが、メンテナンスも兼ねて専門スタッフが訪問、交換も行うので安心です。
一方、補充型ウォーターサーバーでは、定期的にフィルターが送られてきて自分で交換作業を行います。
作業自体はとても簡単ですが、フィルターの交換時期は時間ではなく利用量によって変わる点には注意が必要です。
先ほど紹介した補充型ウォーターサーバーについて、フィルターの交換目安をまとめました。
ハミングウォーター | エブリィフレシャス | Locca | |
---|---|---|---|
定期配送ペース | 6カ月ごと | 6カ月ごと | 4カ月ごと |
利用量目安 | 毎月300L/1日約10L(総ろ過量1,800L) | 毎月約100L/1日3.3L | 毎月約100L/1日3.3L(総ろ過量400L) |
フィルター追加購入費用 | – | 3,300円 | 3,146円 |
この比較だと毎月100Lまでしか使えないのは少なく見えてしまいますが、家族で使っても通常の飲用だけなら問題ない量です。
健康のため水は1人につき1リットル以上飲む、料理にもどんどん使う場合は、ハミングウォーターのフィルターは量を気にせず利用できます。
災害時や停電時のための水の備蓄はできない
ウォーターサーバーの大きなメリットの一つに、災害に備えて十分な量の水を備蓄ができることがあります。
ただし、水道水ウォーターサーバーは断水してしまうと水の補給はできず、停電すれば保温・保冷もできなくなります。
なお、ハミングウォーターはオプションで非常用電源ユニットを販売しており、停電時もフィルターを通した常温水なら飲用可能です。
災害への備えでは宅配水の方に軍配が上がるので、緊急時に使うつもりでいた人は十分検討してください。
水道水を飲み続けるとどうなる?健康に影響はある?
日本の水道水の水質基準は非常に厳しく、少なくとも51の項目をクリアしなくてはなりません。
また、消毒のために入れられる塩素の量は、水道水を一生飲み続けても問題がない量です。
最近では発ガン性が指摘されているトリハロメタンを気にする人も少なくないですが、こちらも水質基準以下の数値で塩素と同様に問題はありません。
その他の物質についても、日本の水質基準は一生飲み続けても健康に問題がない量で設定されているので、過度な心配は無用です。
ただし、味やニオイに関しては塩素量が多いとカルキ臭や苦味の原因になるなど、美味しくないと感じる原因は潜んでいます。
また、ミネラル成分の含有量は地域によって差があり、水質が硬水で体質に合わなくて水道水が飲みにくい場合も。
ウォーターサーバーは水道水をより美味しくし、安全性もワンランクアップさせるために欠かせない存在です。
水道水が危険なのではなく、便利で質の高い生活を送るために導入するものと考えておきましょう。
水道水ウォーターサーバーを実際に使っている人の口コミ
水道水ウォーターサーバーは宅配水より数が少ないため、なかなか利用者のリアルな口コミを見る機会がありません。
実際に使っている人は、どんな感想を持っているのか調査してみました。
水道水ウォーターサーバーのリアルな口コミ
導入したウォーターサーバー、浄水型だけども東京の水道水をうまいうまいと飲んで生きてきた女には十分すぎるおいしさ、、あとボタン押したらお湯が出る、とてもすごい、とてもすごい〜〜
引用元:Twitter
我が家にウォータースタンドが来て5日
水道直結なので、重い水の管理や白湯沸かすなどの名もなき家事からの解放に毎日喜んで使ってます♪♪引用元:Twitter
ガッツリ使うならほんとにオススメですイイね
僕は小さいのがよかったので、エブリィフレシャスです!引用元:Twitter
水道水ウォーターサーバーは、楽で利用量が気にならない点が特に好評です。
一方の悪い口コミは、勧誘や契約内容に関することが多い印象でした。
水道水ウォーターサーバーを検討している人は、フィルターの性能やタンクの大きさ、契約期間など事前に確認してトラブルを未然に防ぎましょう。
水道水ウォーターサーバーで美味しい水をたくさん飲もう!
水道水ウォーターサーバーは、宅配水のように残量を気にせずどんどん使えて便利です。
そのまま飲むのはもちろん、コーヒーやお茶、料理もより美味しく仕上げてくれて一度導入したら手放せません。
毎日の手間は最小限に、好きなだけ美味しい水を使いたいなら水道水ウォーターサーバーがおすすめです。